獣医学部入試の現状を知る/獣医学部 大学受験の進め方

獣医学部への道は狭き門で、医学部に次ぐ高い難易度として知られていますので、周りの学生よりも頑張って勉強しないと中々受かりません。

大きな山の登頂に挑戦するには、事前にその山の状況を理解しなければいけません。

まずは獣医学部入試の現状をしっかり理解しておきましょう。

獣医学部・獣医学科のある大学

獣医師になるためには必ず獣医学を学べる大学 学部を卒業する必要がありますが、獣医学を学べる大学は日本に16校あります。

国立大学

帯広畜産大学、北海道大学、岩手大学、東京大学、東京農工大学、岐阜大学、鳥取大学、山口大学、宮崎大学、鹿児島大学

公立大学

大阪府立大学

私立大学

酪農学園大学、北里大学、日本大学、日本獣医生命科学大学、麻布大学

獣医学部入試の合格倍率

獣医学部のある大学は国公立11校で入学定員370名、私立5校で入学定員560名と合わせて1000名弱しか枠がありません。

目指す学生は多いけど定員は少ないので、人気の高い日本大学や日本獣医生命科学大学では競争率倍率が10倍以上になる場合もあります。

(※ちなみに私立大学で人気の早稲田大学は、各学部でおおよそ4〜6倍くらいの倍率です。)

現役合格が出来る人は約35%と少ないのが実状

獣医学部・獣医学科の受験は、難易度が高い受験になるので、現役合格できる人も35%と低めで、その他の多くの人が浪人生として勉強した後に合格しています。

浪人の方の多くは、獣医学部受験を専門とした塾で勉強しています。

獣医学部に必要な偏差値

獣医学部の入試突破のためには偏差値は60以上、国公立であれば66以上くらいは必要となります。

つまり全国の受験生50万人のうちの上位6~10%以内に入ることが必要とされます。

国公立の獣医学部に現役合格している受験生の多くは中高一貫校などの進学校に通う生徒さんで、

普通の高校に通う受験生だと学校の進度に合わせて勉強していては到底間に合いません。

ですので、高校3年生になる前の早いうちからの準備が必要となります。

獣医学部の入試科目

獣医学部の入試に必要な科目は、大学によって異なりますので注意が必要です。

ある程度早期に志望大学を決めないと試験に必要のない無駄な勉強をしてしまうことになります。

各大学で受験に必要な科目は、各大学のページにまとめてありますので参考にしてください。

国立獣医学部で数Ⅲが必要な大学と必要のない大学がある

数Ⅲが必要な大学

東大・北海道大学・大阪府立大学・東京農工大学

数Ⅲが必要ではない大学

帯広畜産大・岩手大・岐阜大・鳥取大・山口大・宮崎大・鹿児島大

国立獣医学部で理科1科目の大学と理科2科目の大学がある

理科が2科目必要な大学

東大・北海道大・大阪府立大・帯広畜産大

理科が1科目必要な大学

東京農工大・岩手大・岐阜大・鳥取大・山口大・宮崎大・鹿児島大

国立大学によってセンター試験と2次試験の点数割合が違います

一般的な私立大学の受験と違って、国立獣医学部の合否はセンター試験の点数と2次試験の点数の合計点で決まります。

ただし大学によって、センター試験と2次試験の割合が違います。

例えばセンター試験のボーダーラインが同じ83%の北海道大学と鹿児島大学を比較した場合、

北海道大学は、センター試験の割合が750中の300とセンター試験よりも2次試験の点数の方が高い割合で考慮されますが、

鹿児島大学は、センター試験の割合が1400中の1000と、ほとんどセンター試験の点数で合否が決まることになります。

獣医学部の合格を勝ち取るためには

  • 科目数が少ないため、全てバランスよく勉強して苦手科目が無いようにする
  • 基礎的な初級問題が数多く出題されるため、標準的問題を失点しない専用トレーニングが必須。英語は特にだが問題量も多いので処理スピードを意識した長文読解や選択式英作文のトレーニングが必要
  • 生物に関しては、高校の履修範囲をこえた出題や植物分野からの出題もあるためしっかりと対策が必要

受験対策勉強法として、入試過去問の徹底的な反復演習はもちろんですが、ボーダーラインが高得点であることを考えると、「苦手科目が無く、どの科目も得意」だと言える学力を身につけることが前提条件です。

過去問や全国模試などを通じて苦手な部分や不足している学力を如何に底上げし伸ばしていくのか、必要な全科目において点数向上を最も効率的に進めて行く必要があります。

問題の考え方や解き方、あるいはミスの傾向等、個人個人に合わせた学習を行いましょう。

私立大学 獣医学部・獣医学科の合格のために

私立獣医学部の入試問題の特徴として下記のような点が挙げられます。

  1. 初級段階の出題が70~90%を占める。

  2. センター利用は処理スピードとの戦い

  3. 過去問の使いまわし、類題の頻度が高い。

まず私立獣医学部の場合、入試問題の作成者が少ないので、あまり問題の傾向は変化しません。

ですので、赤本に収録されている6~10年分の過去問や、それ以前の問題(特に数学・理科)を覚えることは必須の対策となります。

また他の難関私立大学と同様に「高い処理スピード」が求められる出題も多い傾向があります。

国立大学 獣医学部・獣医学科の合格のために

国公立獣医学部の入試問題の特徴として下記のような点が挙げられます。

  1. 二次試験は「初級段階+入試典型問題」より構成されている大学がほとんどである

  2. センター試験による合否決定要素が、国立大学内でも高い学科となっている

国公立獣医学部の場合、センター試験・2次試験ともに初級段階の問題が数多く幅広く出題されます。

基礎段階の学習の反復とそれらを早いスピードでこなしていく処理スピードを高める学習が有効となります。

またセンター試験の点数配分割合が高いので、センター88%以上は必ずとれて、2次試験の初級問題はほぼ確実に解けるような対策を早い段階でとっておくと受験勉強スケジュールに余裕ができてきます。

こういった各大学ごとの入試傾向と対策方法は学生個人では難しいですので、やはり獣医学部を専門にした塾・予備校に入ることを検討するのをオススメします。

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